「エコフリース」をはじめとしたフリース壁紙は、強度の高いフリース基材を使用しており、 耐久性も特徴の一つ。
今回はそんな「エコフリース」の耐久性について、実際に行った実験結果をご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください!
エコフリースって傷つきにくい?
フリース基材は強度に自信あり
弊社のフリース壁紙は、主成分のパルプにポリエステルを少量添加し、強度を高めた不織布です。繊維が絡み合い、大変高い強度を実現しています。
これまでエコフリースの耐久性のエビデンスとして、「引張強度」をご案内してきました。
これは字の通り壁紙を両端から引っ張った際の耐久力を調べるものです。
建物の躯体が動いた際に壁紙が破れにくいかどうかなどの指標になります。
傷や摩擦には強いの?
ただ、皆さんが想像する壁紙の「耐久力」は、引張強度だけでなく、様々な要素があるかと思います。
カビにくさ、汚れにくさ、傷つきにくさなど、複合的な要素です。
今回はその中で、「傷つきにくさ」に焦点を置いて実験をいたしました。
家具をあててしまった、カバンが擦ったなど、普段の生活の中で発生しやすい「傷」ですが、エコフリースがどの程度耐性があるのかを、見ていきたいと思います。
弊社独自の耐摩擦実験を行いました
表面摩擦試験機を用いて複数壁紙を比較しました
試験機関の実験機を使用させていただき、実験を行いました。
今回は表面摩擦試験機を使用しました。この機械は一定の圧力で摩擦を加えることができるもので、同じ条件でさまざまな試験体を比較することによって、客観的なデータを得ることができます。
ひっかき傷など、「点」による摩擦の実験
家具やかばんがあたったときの「傷」を想定して実験を行いました。
治具に木棒を取り付け、500gの負荷をかけた状態で15往復します。
実験結果は下記の通りです。
一般的なビニールクロスは表面が破れて裏紙が露出してしまいました。
エコフリースは塗膜にテカリが出たものの、大きな傷にはなりませんでした。
こすれなど、「面」による摩擦の実験
日常の動作のなかで発生する「こすれ」を想定した実験も行いました。
ここでは治具に紙やすりを装着し、300gの負荷をかけた状態で20往復しました。
これは傷の実験ほど明確な差は出なかったのですが、ほかの壁紙と比較して目立つ傷はつきませんでした。
写真では少々分かりにくいですが、こちらも表にまとめました!
さらに強力な実験を検証!どこまで耐えられる?
エコフリースがどこまで耐えられるか知りたくなった我々は、さらに負荷の高い実験を行いました。
750gの負荷をかけた状態で、木棒で500往復しました。壁紙が破れたらそこで終了とします。
結果は、破れず。さすがに塗膜は凹んでいますが、基材が露出することも、破れることもありませんでした。
エコフリースの弱点を正直にお伝えすると…
エコフリースの耐久性について、実験からも有効な結果を得ることができました。金属と反応します(消しゴムやメラミンスポンジで落とせます)
金属と触れると、塗料の成分が反応して黒い線となってしまう場合があります。
お部屋の中ではバッグの留め金や、家具などが擦れることで発生しやすいです。
これは消しゴムやメラミンスポンジで軽くこすることで、汚れを落とすことが可能です。
摩擦によるテカリは発生しやすい
今回の実験では、エコフリースはかなり強い強度を示しましたが、テカリは比較的早く発生してしまいました。
気になる場合は補修塗料もご用意しております。エコフリースは水性塗料仕上げのため、同じ塗料で補修も可能です。
薄めた補修塗料で拭き取りながら上塗りします |
補修やお掃除についての資料もダウンロードできます
補修やお掃除について、資料をダウンロードいただけます。
カタログや資料は下記ページにまとまっておりますのでよろしければご利用ください。
フリース壁紙 関連資料| 株式会社ナガイ
株式会社ナガイのフリース壁紙の関連資料はこちら。カタログ・施工資料・施工例集をご覧いただけます。
サンプルでもお試しください
今回はエコフリースの摩擦耐性を実験いたしました。
今後もフリース壁紙の客観的なデータをご案内できるよう、様々な実験や試験を行って参りたいと思います。ぜひお待ちください。
弊社ではカタログ・サンプルも無料でお送りしております。
サンプルがお手元に届きましたらぜひ傷つけてみたり、ひっぱてみたり、色々試してみていただけると幸いです。
フォームが表示されるまでしばらくお待ち下さい。
恐れ入りますが、しばらくお待ちいただいてもフォームが表示されない場合は、こちらまでお問い合わせください。